JFE条鋼株式会社

  1. かぶりは、コンクリートの品質、鉄筋直径、環境条件、施工誤差、構造物の重要度等を考慮して定めなければならない。
  2. かぶりの最小値は、下記の式による値とする。ただし、鉄筋直径以上とする。

    ここに、cmin:最小かぶり
    α:コンクリートの設計基準強度 f'ckに応じ、次の値とする。

    C0:基本のかぶりで、部材の種類および環境条件に応じて下表の値とする。
    環境条件 部材
    スラブ はり
    一般の環境 2.5 3.0 3.5
    腐食性環境 4.0 5.0 6.0
    特に厳しい腐食性環境 5.0 6.0 7.0
    ただし、上表の値は点検が容易で、かつ補修も比較的簡単な場合を対象としたものである。また、工場製品の場合、上表の値を20%まで減じてよい。
  3. 防せい効果の確認された特殊鉄筋を用いる場合、および品質の確認された保護層を設ける場合には、環境条件を一般の環境と考えて、かぶりを定めてよい。
  4. フーチングおよび構造物の重要な部材で、コンクリートが地中に直接打込まれる場合のかぶりは7.5cm以上とするのがよい。
  5. 水中で施工する鉄筋コンクリートのかぶりは、10cm以上としなければならない。
  6. 流水その他による すりへり のおそれのある部分では、かぶりを適当に増さなければならない。
  7. 酸性河川中の場合および強い化学作用を受ける場合は、保護層等で対処しなければならない。
  8. 特に耐火性を必要とする構造物におけるかぶりは、火熱の温度、継続時間、用いる骨材の性質等を考えて、これを定めなければならない。
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