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循環型社会形成推進功労者 環境大臣表彰の受賞

 JFE条鋼株式会社・水島製造所(岡山県倉敷市)は、20231025日に開催された第17回3R推進全国大会において環境大臣から循環型社会形成推進功労者として表彰を受けました。

 当社の水島製造所は、2001年度に倉敷市から廃棄物処理の許可を取得し、廃棄物の再資源化事業に参入して以来、製鋼用電気炉の超高温溶融と鋼づくりで培った製鋼精錬技術を活かし、廃棄物を完全溶融させることにより残渣物を発生させない100%リサイクルを高効率で実現しています。一般の焼却炉では処理が難しい廃棄物に特化した事業展開で、これまでに17万トン弱の再資源化を行ってきました。

 今般の表彰事由は、一般廃棄物の使用済み乾電池を中心とした再資源化処理が、廃棄物再生利用の適切な推進に顕著な功績があったと評価されたもの。乾電池の再資源化については、2008年度に倉敷市から一般廃棄物処理施設設置許可を取得し、これまでに日本全国の自治体から受入し累計で6万トンの再資源化を行ってきました。乾電池は主に鉄、マンガン、亜鉛で構成されており、通常の焼却処理では金属類が焼却残渣となり最終処分場に持ち込む環境負荷の高い廃棄物ですが、電気炉による超高温溶融処理を行うことにより貴重な資源として回収を行えるため資源循環と環境負荷低減に貢献しております。また、既存の製鋼用電気炉設備とその操業技術を活用することで、処理施設建設等の初期投資を要しないため経済的な再資源化を提供しております。

  当社は、資源リサイクル事業を形鋼、異形棒鋼に続く事業の「第3の柱」として位置付け強化を図っております。2016年度には鹿島製造所(茨城県神栖市)においても水島製造所同等の許可を取得したことにより、日本東西での処理体制を構築いたしました。

 電炉メーカーとして鉄スクラップから鉄鋼製品の再生産することにとどまらない「総合リサイクル企業」として資源循環型社会の構築、埋め立て処分を発生させない環境負荷低減に今後もますます貢献してまいります。

表彰式の様子
(左から)渡辺 敦社長、水島製造所 製造部 資源リサイクルグループ:前田 真由美氏、原田 実グループマネージャー
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